土肥敬　無伴奏チェロコンサート 終演！

【プログラム】

バッハ　無伴奏チェロ組曲第1番
ヒンデミット　無伴奏チェロソナタ
少し休暇を挟んで、
バッハ　無伴奏チェロ組曲第3番

今日は来場者15名と少なめでしたが、土肥さんの緊迫した演奏につられてか、みなさん一時も緩むことなく真剣に聴いておられました……
いつものことながらの土肥さんの魂を揺さぶる渾身極まる演奏をアイガットサロンならではの小空間で味わえる贅沢、最高のひとときとなりました。
面白かったのは、今回はレクチャーコンサート付きとなっていたのでいつレクチャーが始まるのかと思いきや一切喋らず3曲を引き終わった後に、さてということで、予めご用意して頂いたヒンデミットの無伴奏曲の譜面をお配り頂いて解説して頂きました。（笑）
「完全5度の後に主音にシャープした不協和音をぶつけてある！」
「でもダブルフォルテのところにドレミが来ていて、無調といいながら、曲の骨子にドレミがあって、調性を否定ながらも、調性の名残りを残しつつ、またそれに抵抗しつつも最後はやはりドミソになっている」等々少し専門的な内容でしたが、ユーモアたっぷりの解説にみなさん、食い入るよう聞いておられました。
調性の終わりと言われる時代に作られたクラッシック音楽の背景、カンディンスキー、クレーの例に表現主義、即物主義に行き着く時代、シェーンベルクの12音階に行く着く云々と、音楽を愛てやまない土肥さんならではのとても聞き応えあるレクチャーでした。
そして、そのお話を聞いてから、改めてヒンデミットの無伴奏ソナタを再び演奏♫
私も含め配られた譜面に皆んなが齧り付きながら再演奏を夢中になって聴き終えて拍手の後に、最後（アンコール）はプロコフィエフの小品に舌鼓み😋
いやはや、自由自在のコンサートに大満足^_^
これこそが、サロンコンサートの醍醐味！と言うところでしょうか……
終演後、「年に一度は演奏しに来ます」とのことでしたが、「それをどうぞ2回にしてください」とお願いして、今日のアイガットサロンコンサートは終了しました^_^